私の成長ストーリー これから、みなさんは仕事でたくさんの自己成長を感じることでしょう。そこで、自分らしいプロを目指すみなさんの参考にしていただくために、TDS社員によるリアルな成長ストーリーをご紹介します。

私の成長ストーリー これから、みなさんは仕事でたくさんの自己成長を感じることでしょう。そこで、自分らしいプロを目指すみなさんの参考にしていただくために、TDS社員によるリアルな成長ストーリーをご紹介します。
ブランドプランナー

池野 裕貴

出身校:日本大学 経済学部 産業経営学科 卒業
入社歴:9年目

  • 学生時代に学んでいたことは?
    学生時代は経営学を専攻していました。また、専攻とテーマが異なる文化人類学のゼミに入室し、フィールドワークを通じて人類文化の研究を行っていました。フィールドワークとは、調査対象がいる現地に足を運び、インタビューや参与観察等を通じてリサーチする手法です。このリサーチ手法は、デザイン思考やUXデザインのプロセスにも活用されていて、当時の経験は現在の仕事にも活きているように感じます。
  • 就活開始時はどんな業界、企業を探していましたか?

    就職活動では広告業界のみに絞っていました。Web、映像、広告代理店など、業態を問わず幅広く探していましたが、「デザイナーとの距離が近く、一緒にモノづくりができる」ということを活動の軸としていました。何故そのように考えていたかというと、私は美術系の学校出身ではありませんが、学生の頃からデザインというテーマに興味を持っていたからです。デザイナーとは異なる形でもデザインという仕事に携わりたいと考え、就職活動に臨むようにしていました。

  • TDSエントリーのキッカケは?
    そこで出会ったのがTDSです。当時から100名以上のデザイナーが在籍するという規模に非常に魅力を感じました。さらにプランナーやライターが所属するプランニング部門もあり、組織体制の点も魅力的でしたね。美術系の学校出身ではない私にもデザインに携わる機会があると思い、エントリーすることを決意しました。
  • 入社1年目に担当したお仕事は?
    入社後はプランナーとライターとして業務に従事しました。その中でも印象に残っている業務は2つあります。
    1つは、入社して間もない頃に担当した、生命保険会社の案件です。その案件は、契約者に毎年配布している情報誌の企画・制作のコンペでした。私は先輩プランナーのアシスタントとして参画し、情報誌の巻頭特集とコピーライティングを担当しました。巻頭特集はエッセイの掲載が依頼事項として決まっており、出版社への掲載許諾の取得にとても苦労したのを思い出します。もちろん、エッセイの方向性決めやコピーライティングも大変でした。先輩の指導のもと何とか提案できる形にしつつ、デザイナーに可視化してもらいました。残念ながらその年のコンペは負けてしまいましたが、この経験を通じ、どんな仕事にも多くの関係者が関わっているのかと実感しましたね。
    2つ目は、クレジットカードの券面デザインの提案案件です。こちらも先輩プランナーのアシスタントとして参画しました。当時の提案では、色と言葉の相関関係を分析し、イメージを構築するカラーイメージスケールを使ってデザインの方向性を決めていきました。その過程を経て、デザインはビジュアルとして見せることだけではなく、様々な要素を設計していくことでもあるのだと、私の価値観が大きく変わった瞬間でもありましたね。
  • 3年目以降で担当した業務内容と印象に残っていることは?
    3年目以降になると、現在従事しているデザインコンサル系の案件が徐々に増えていきました。中でも印象に残っているのは、スマートフォン向けサービスのUXデザイン案件です。私はUXライティングを担当しました。当時、UXライティングというアプローチは国内では比較的新しく、情報収集やスキル習得に苦労しました。国内唯一のUXライティングのFacebookコミュニティに参加したり、慣れない洋書を時間をかけて読んだりしていました。
    また、ブランディングの案件にも関わることが増えていきました。こちらも初めは先輩社員のアシスタントとして、定量・定性リサーチを担当したりワークショップにもサポートとして参加したりしながらスキルを磨くようにしました。その後、メインでブランディング案件を担当する機会も訪れ、コピーライティングのスキルも活かしながら、ブランドコンセプトやステートメントの策定等も行えるようになったのは嬉しかったですね。
  • 現在はどんな業務をしているの?

    大手コンサルティング会社が手掛ける製造業のDX推進プロジェクトに参加しています。私の担当は、システム構成を俯瞰して閲覧できる図の作成や、コンサルティングプロセスにおける抽象概念の可視化など、コミュニケーションデザイン面での支援です。このプロジェクトを通じ、デザイン制作という右脳中心の環境から左脳中心の環境に身を置くことで、自分の思考の幅が大きく広がったように感じています。これまでの情報を言語化するプロセスとは異なり、ビジュアルを考えながら情報を構造化するというプロセスに面白さを感じます。また、慣れない専門用語が日々飛び交い、苦労する場面も多いですが、DX推進の生の現場を経験できることは非常に勉強になりますね。

  • これまでの経験が活かせていると思うことは?
    これまで紹介した業務での経験が一番の糧になっていますが、会社が行った研修での学びも活きているように感じています。中でも「ファシリテーション研修」での学びは、日々の業務に欠かせないスキルとなっています。リアルやオンラインでのワークショップ、クライアントとのミーティングなど様々な場面でのファシリテーション能力を身につけることができたのはとても良かったです。
    この研修以外にも、TDSの事業の一つである教育事業「Hyper Island 日本向けバーチャルオープンコース」を受講させてもらえたのも嬉しかったですね。
  • 仕事をする上で大切にしていることは?
    非常に基礎的なことですが、どんな時も5W1Hを、特に「Why」「What」「How」を強く意識しています。クライアントや同僚にアイデアを説明する時、これを意識することで聞き手の解像度がぐんと上がり、伝わりやすくなるんですよね。
    また、デザイン思考の基本姿勢でもある「共感」は、全ての業務で意識しています。相手のアイデアに共感することで、相手と上手にコラボレーションしてプロジェクトを進行できるようになります。ただし、共感するだけでは、相手の意見を聞いているにすぎないので、我々の強みでもある第三者的な目線も忘れてはいけません。
    それから、TDSのバリューは抽象度の高いものをアウトプットできることでもあると考えています。ロゴマークやWebサイト等のビジュアルを高いクオリティに仕上げることはもちろん重要ですが、可能な限り情報を構造化するプロセスを踏み、その経過段階にある抽象的な概念を言語化・視覚化することで、それらの精度をより引き上げられるのだと思います。
  • 今後の目指す姿(キャリア)、目標を教えてください
    デザインコンサルタントは、案件の特性に応じて、肩書きを変化させるんです。なかなか想像できないかもしれませんが、例えば、同じリサーチャーでも、ブランディングならブランドリサーチャー、サービスデザインならUXリサーチャーという具合に。これができるのは、それぞれの領域を越境・連携できる環境がTDSにあるからです。この考え方にはとても共感していて、どのような領域においても通用できるように、自身の強みや経験を発揮しながら成長していきたいと考えています。
    学生のみなさんに具体的なイメージを持ってもらうために、あえて職種を挙げれば「ストラテジックデザイナー」として成長したいですね。TDSが掲げる提供価値の"Strategic Design"を軸に、デザインというテーマを企業のビジネスにどのように取り入れるかを追求していきたいと考えています。

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