「UIデザイン勉強会」レポート
テイ・デイ・エスでは、各デザインの領域や職域のテーマで、ノウハウやTipsを共有する社内勉強会を開催しています。直近、実施した「UIデザイン勉強会」は、UX/UIデザインを強化をしたい開発会社さま等に提供している研修プログラムを社内向けにアレンジしたものです。
この記事では、テイ・デイ・エスの日々の研鑽の様子と共に、提供している研修サービスの概要紹介の意味も込めて「UIデザイン勉強会」を紹介したいと思います。
テイ・デイ・エスでは、業務システム、アプリ、Webサービスの開発や改善をUX/UIデザインで支援しています。
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「UIデザイン勉強会」の目的
社内「UIデザイン勉強会」は、Webデザイナーやグラフィックデザイナーを対象に、座学とワークショップの形式で行います。「ユーザー視点」や「ユーザビリティ」など、UIデザインで特に重視するノウハウを学ぶことで、普段のデザイン業務への活用や相互サポートといった領域を超えた知識基盤の構築を目指します。
UX/UIに関する言葉の定義
最初に、社内におけるUXやUI、ユーザビリティといった基本的な言葉の定義を学びます。UXとUIはセットで呼称されることも多く、世にある定義や解釈も多岐に渡るため誤解を生みやすい言葉です。テイ・デイ・エスの社内では、こうした誤解のないように言葉の定義を明確に区分しています。
戦略に基づくデザインの重要性
ビジネスの目標とUX/UIデザインとの関係性を把握するために、「UXの5段階モデル」を活用します。デザインの美しさだけでなく、戦略に基づくデザインを行い、一貫性のある機能的なデザインを実現するプロセスを学びます。
ユーザーのニーズに応えるデザイン
目的や背景、要件、ユーザー像などの「情報化」やユーザー目線での「情報整理」「優先付け」など、ワイヤーフレームを起こす際の実践的なテクニックを学びます。またプライオリティ(優先順位)、テキスト設計、余白、近接、アイコン、マイクロコピーなどの各キーワードに沿った事例を交えてUIの良し悪しを紹介します。
ヒューリスティック10原則
UIデザインの要点がまとまったヤコブ・ニールセンの「ヒューリスティック10原則」の概要と各原則の具体例やデザインTipsを抜粋して学びます。この10原則は、より良いユーザビリティを実現する視点や考え方が記載されたガイドラインのようなものです。
デザインの法則や認知心理学
デザインの法則や認知心理学も重要なテーマとして扱います。デザインには既に体系化された多くの法則や原理が存在します。ユーザーの行動や認知心理学を知ることで、根拠に基づくデザインの意思決定ができますので、デザインに有効な手法を抜粋して紹介します。
デザインシステム・ガイドライン
UIデザインをする際に、効率化や統一性を担保するために開発する「デザインシステム」や「デザインガイドライン」の概要を学びます。
座学後に、UIデザインの改善で実施する「専門家調査」のワークショップを実施します。
※テイ・デイ・エスの専門家調査(エキスパートレビュー、ヒューリスティック分析、認知的ウォークスルー)については以下の記事にて紹介。
参加者はチームに分かれ、実際の「業務システム画面」に対して課題抽出を行います。本来、エキスパートレビューやヒューリスティック分析は、専門家数名が指標に基づいて調査をしますが、ワークショップでは、座学で学んだヒューリスティック10原則や認知心理学のセオリー、そして自分がユーザーになって操作するつもりで指摘事項を書き込みます。
これらのワークは、デジタルプロダクトに限らず、Webデザインや帳票、マニュアルのデザインの改善にも応用しやすい内容です。各チームで課題感の抽出と共有をしたあとは、他のチームで抽出した課題も改めて共有やディスカッションする時間を作り、自分だけでは気づけなかった多様な視点や切り口、勘所を学びます。
まとめ
今回は、「UIデザイン勉強会」の様子を紹介しました。どのような職域にもいえますが、自身の業務に近接するノウハウやプロセスを学ぶことは、知見やアイデアなどアプローチの幅を広げることにつながります。
テイ・デイ・エスでは、ビジネス課題とユーザー課題を包括的にデザインで解決するために、各勉強会を通して社内の知見やアイデアの幅を広げる活動を行っています。また、こうした研修を顧客企業向けに再設計して提供することも可能です。気軽にご相談ください。<お問い合わせ>
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