在宅勤務におけるメンタルヘルスとウェルビーイングをいかに持続させるか
在宅勤務という言葉は、ときに複雑な反応を引き起こします。素晴らしいという人もいれば、とても気が散るという人もいます。それぞれの状況下で皆さんはどのように対処しているでしょうか?家族と同居していますか?テクノロジーは共有のものですか?ブロードバンドが過負荷になっていますか?
この記事では、リモートワークがメンタルヘルスやウェルビーイングに与える影響を探り、リモートワークがもたらすストレスに対処する貴重なヒントやコツを紹介します。
つながる
社会とのつながりを保ち、ソーシャルネットワークを維持しましょう。できる限り日々のルーティンを維持し、状況が変わればまた新たなルーティンをつくりましょう。保健当局が感染拡大を抑え込むために社会との接触を物理的に制限するよう勧告した場合でも、電話、Eメール、ソーシャルメディアやビデオ会議を通じて連絡を取り合うことは可能です。
自分自身を大切にする
ストレスを感じているときには、自分の欲求や感情に耳を傾けましょう。そして、自分自身が楽しめてリラックスできる健康的な活動を行ってください。定期的に体を動かし、規則正しい睡眠習慣を継続し、健康的な食事を取るようにしましょう。また、広い視野で物事を捉えるようにしましょう。各国で保健当局や専門家が感染した人への最良なケアを確保すべく、感染症対策に尽力しています。
情報の摂取量を管理する
感染拡大に関するニュースが絶え間なく流れると誰もが不安になったり動揺したりするものです。1日のうちで時間を決めて、医療専門家やWHOのウェブサイトから最新の情報や実質的なガイダンスを求め、不快に感じるような噂に注意を払ったり、それに従ったりするのは避けましょう。
気分が100%乗ってなくてもいい
在宅勤務は難しいと感じるもので、複雑なプロセスです。ワークスペースには、通常オフィスでは遭遇しないような、気が散ってしまう物事であふれています。自分自身、家族、友達、ルームメイト、同僚、ペットなどに対して我慢強さを養う必要があります。新たな習慣、ルーティン、テクノロジー、コミュニケーションなどといった新しい枠組みに慣れるためには一定の時間が必要です。だから、自分自身にも人にも優しくしてください。日常生活にマインドフルネスを取り入れましょう。辛抱強さを養うための秘訣です。体を動かすほうが役に立つという場合は、自宅でのトレーニングアプリを試してもいいでしょう。変化に慣れるまでには時間が掛かります。自分自身に厳しくし過ぎず、一息入れましょう。
*もしアプリや練習、エクササイズでは解決しないような状況であれば、躊躇せずに誰かに連絡したり、必要な支援が受けられるよう専門家のアドバイスを求めたりすることも検討してください。
人間工学
背もたれ付きの座り心地の良い椅子を使いましょう。さらに、長時間のビデオ会議や電話会議のためにイヤホン、ヘッドホンまたはハンズフリー機能の類に投資することを考えてもいいでしょう。
テクノロジー
リモートワークを行っている間、テクノロジーが重要な役割を担うでしょう。それは労力が掛かることなので、私たちはさまざまなオンラインツールを完全に使いこなせていません。ここでは、私たちができる基本を幾つかご紹介します。
テクノロジーについて、必要があれば家族や友人、そして同僚に聞きましょう。また、新たなスキルを学ぶためにオンライン教材を活用しましょう。役に立つレクチャー動画があります。
同僚と会いたくなったらビデオ通話に誘いましょう。ビデオ会議が適切でなければ、親しい同僚とはWhatsAppを使っても良いでしょう。通常、同僚と顔を合わせて進捗確認をしているようなら、バーチャルで行うようにしましょう。長時間Facetimeに費やしていて、息抜きが必要になるといった場合には、音声通話を選ぶこともできます。自分自身のニーズに耳を傾けましょう。
オンラインで一緒に働く際のベストな形について話し合いましょう。共同で作業する方法について事前に合意しておくようにしましょう。
仕事の話題は仕事のチャネルで、交流はソーシャルチャネルで行うよう、使い分けるようにしましょう。
Lifeline Australiaからのアドバイス:
※Lifeline Australiaはオーストラリアを代表する自殺予防サービスです。24時間の危機支援へのアクセスを提供する全国的な慈善団体です。
1. お互いに思いやりと優しさを示す
恐怖、孤独(身体的にも社会的にも)そして不確実性の時に最も大切なのは、お互いにつながりを持ち、支え合って連帯感を強めることです。連帯すればこの問題をはるかにうまく対処できるということ、そして新型コロナウイルスは年齢、性別、国籍そして民族にかかわらず、誰でも感染する可能性があるということを再認識してください。
2. そして、「calm yet cautious」アプローチに従う
冷静さを保ち、パニックを助長してしまわないように注意しましょう。パニックは感染拡大防止に積極的に取り組む努力を無駄にしてしまいます。政府の指示や医療専門家の助言に従い、正しい衛生習慣を守るようにしましょう。
3. 体を動かす
FESI (欧州スポーツ用品産業連盟)は、現在の状況は室内での運動を始めるきっかけになり、ほぼ毎日のように、推奨されている30分の適度な運動ができる良い機会になるとしています。今日の高度な技術があれば、ほとんどの人がオンラインのエクササイズやトレーニングコースを簡単に利用することができます。
まとめると、これらの成功事例を適度に活用することがベストです。取り入れるべきものがたくさんあることは承知していますが、自己鍛錬により、また自分のためだけでなく誰かのためにも時間を使うことにより、自分が賢くエネルギー(身体的にも精神的にも)を使えるようになるのです。自分自身、そして人に対して優しくなりましょう。そして、何かに圧迫されてしまうときには、休息を取るべき時だと理解しましょう。
※この記事は、原文How to Sustain Your Mental Health and Well-Being While Working From Homeを、許可を得て翻訳、編集したものです。
※この記事はTDSブログへ統合する以前のddpostの記事です。