リモートワークのチームを率いるための9つの重要なポイント
リモートチームのリーダーシップには、従来型リーダーの役割とは異なる手法や要件が求められます。このため、リモートチームのメンバーと良好な関係を築き、コミュニケーションを上手に図っていくために適切なツールが不可欠です。
今回は、リモートチームのリーダーとして成功するための重要なヒントを幾つかご紹介します。
1. 期待値を管理する
チームをサポートするためには、明確な情報を提示しましょう。目標の概要を示し、共に成果に対する現実的な期待値を設定します。そして、タスクとその目的を明確にし、成功とはどのようなものか、それをどのように評価するのかを話し合います。
チームが取り組む各タスクにおける業務範囲、成果物、役割と責任、納期等が明確であるかを確認しましょう。
2. PCに向かう時間ではなく、成果と努力に焦点を当てる
チームと彼らがリモートで行う仕事を信用する必要があります。チームの各業務詳細を把握することは不可能で、メンバーが複数の拠点に分散されている場合はなおさらです。PCに向かっている活動や時間ではなく、成果と努力に焦点を当て、その結果としてチームを評価(そして称賛)しましょう。
3. 孤独と孤立
間違いなくこれが多くのリモートワーカーが直面する一番の課題です。人と交流することや他の人と一緒にいることは、困難を乗り切り、そして成功する上で核となるものです。そのため、精神面だけでなく、身体面での健康にとっても考慮すべき影響があるのです。同僚と定期的に顔を合わせることは当たり前のことと捉えていますが、これが失われてしまうのです。この変化を認識し、チームのメンバーがあらゆる形で関わり合えるようにサポートしましょう。たとえば、週に一度は顔を合わせたり、外に出られても出られなくても、体を動かすようアドバイスしましょう。また、毎日決めた時間に1〜2分のエクササイズを行うなど、知恵をしぼってください。Hyper Islandでは毎日午後3時に、Jitsi Meet(ビデオ会議システム)で参加する形でplank challenge(体幹トレーニング)を行っていますが、皆で集まり、心身の健康をサポートするひとときとなっています。つながりあい、笑いもあり、最高の時間となっています!
4. コミュニケーションの達人になる
ビジネスでもプライベートでも、良好な人間関係を築くためには優れたコミュニケーションが不可欠です。しかしながら、チームのメンバーが世界中に分散している場合には簡単なことではありません。それでもツールとプロセスをうまく組み合わせることで、効果的なコミュニケーションを生み出すことは十分に可能なのです。
ビデオ会議は電話よりもはるかに優れたオンライン体験をもたらしてくれます。スクリーン越しに同僚の笑顔や社会的合図が見られるなんて最高じゃないですか!?
Zoomのおかげでビデオ会議が極めて簡単に、そして効果的になりました。Hyper Islandを含め、多くの企業が「カメラオン」ポリシーを導入しています。
Slackは一般的に使用されているグループウェアですが、シンプルで楽しい日常のコミュニケーションをサポートしてくれ、デスクトップでもスマホでも使えるアプリを提供しています。また、Slackは他のソフトウェアツールとの連携も可能で、より幅広いコミュニケーションが可能となります。
リーダーは普段のコミュニケーションの目的を明確に定義して、使用するプラットフォームを選ばなければなりません。
5. チームの目的と文化を発展させる
チーム文化を醸成し、維持することは、チームの成功、そしてビジネス全般において重要です。しかしながら、分散型のチームでは、距離の問題から企業文化を醸成することが難しい場合があります。
分散型のチームが優れた文化をつくるためには、リーダー自身が望む文化そのものを1対1、チームミーティング、対面ミーティング、その他の社内イベントなどに浸透させていくことが鍵となります。
また、新人研修も非常に重要です。リモートチームのメンバーが自社の目的、ビジョンそして価値観を確実に理解し、実践できるようにしてください!
6. チームメンバーと1対1で向き合う時間をつくる
分散型のチームを率いる際に、用件のみを済ませて電話を切り、すぐに仕事に戻るほうが楽に感じるかもしれません。確かに、納期が迫っているときはスタンドアップ・ミーティングや簡単な打ち合わせを行うことは必要であり、理にかなってはいます。
しかし、チームとのやり取りがそれだけであれば、チームを率いる上で大事な部分を見落としてしまっています。メンバーと連絡を取り、どうしているのか、何が原動力になっているのかを把握する必要があります。人間的な側面を忘れてはいけません。
絶えず変化する時代においては、ビジネスのみならず、それを支える人にとってもプラスになるような最適な方法で適応することが大切です。そこで、メンバーがどこにいるかにかかわらず協働が重要になります。自信をもって協働の効果を最大化できるよう、ツールや知識を学び、自分のものにする時間を取ることはとても価値のあることです。Hyper Islandでは、リーダーとチームメンバーがリモートワークを最も効果的に行えるよう、最高品質のツールやヒント、そしてトリックを生みだし、提供し続けています。
7. チームに対して柔軟になる
現在の環境下では、メンバーの生活の中で様々な事態が起こりますが、これは物事を達成できないことの言い訳ではなく、生産性を見直すいい機会になります。自分のチームを信頼して自主性や柔軟性を持たせ、柔軟なスケジュールで仕事をこなすことにより生産性を高めることができるのです。ただし、これは短期決戦ではなく長期戦であることを念頭においてください。
8. プロジェクト管理システムを活用する
Asanaのようなプロジェクト管理システムは仮想的なチームを管理する上で大変便利です。プロジェクトごとに文書や会話などのやり取りを一元管理することができるので、1カ所で確認することができ、あとから探すのも簡単です。また、ファイルの整理や共有にも役立ちます。メールやメッセージを追うのはとても厄介で、しかも時間の無駄になってしまいます。
9. 効率的な協働を促進する
複数人で同時に文書を編集したい場合にはGoogle ドライブが最適です。また、共有するだけで同時に編集することがない文書であれば、Excelファイルなどの文書を共有のGoogle ドライブやDropboxに保存しておくことも可能です。
※この記事は、原文Top Tips for Remote Team Collaborationを、許可を得て翻訳、編集したものです。
※この記事はTDSブログへ統合する以前のddpostの記事です。