「伝わる」を重視したツール制作&ワークショップデザインで、Purpose・Valueの社内浸透をサポート
#ブランディング#グラフィックデザイン
株式会社トライト さま
2023年7月、東証グロース市場に上場した株式会社トライト様。医療福祉業界が抱える人材不足の課題解決に向けた人材サービスおよびICTソリューション事業で急成長を遂げる同社の課題は、新たに策定したPurpose・Valueの社内浸透でした。そこで、同社が伴走パートナーに選んだのが、ブランディング領域を得意とする株式会社テイ・デイ・エス。執行役員の山本様、プロジェクト担当者の遠藤様に、今回のプロジェクトの成果やテイ・デイ・エスへの印象などについてお話を伺いました。
対応内容 | インナーブランディング |
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期間 | 約5ヶ月 |
「その先」を見据えた提案が、他社と比較したポイントでした
━トライト様では、どのような課題をお持ちでしたか?
山本:当社は2020年に社名をトライトに変更し、2023年7月に東証グロース市場に上場しました。そうした中で、これから上場企業として社会にどのような価値を提供していくのか、その存在意義を改めて見直し、新たにPurposeを策定しました。策定するプロセスの中では、社員が新しいPurposeを自分事化し、モチベーションを高め、行動に繋げていく施策も合わせて考える必要がありました。
遠藤:そのような状況の中、情報収集のために参加した「PR EXPO」という展示会でテイ・デイ・エスさんに出会いました。私は当時、広報に異動したばかりでデザイン会社さんとお話しするのも初めてだったのですが、御社のデザイン思考やブランディングについてもわかりやすく説明していただけました。
━最初のご依頼内容を教えてください。
遠藤:7月にPurpose・Valueが完成しまして、それらを社内に浸透させるためのポスターと浸透のためのガイドブック、社員が常時携帯するクレドカードのデザインを依頼しました。ただ配って終わりではなく、これからトライトが目指していくあり方を理解し行動してもらえるようなツールにしたいと考えていました。複数社よりご提案をいただいた中、御社はその点をしっかり見据えた内容であったことと、具体的な施策としてワークショップなどの浸透活動のオプション提案をいただいたことが決め手になりました。
山本:主担当である遠藤さんの意思を尊重しようと決めていましたが、御社と協業することで活動の可能性が広がりそうだという予感がありましたね。
池田:企業理念は社員の方々にきちんと伝わってこそ意味があるので、ツールのみならず浸透の取り組みまで含めて「伝わる」ことを重視したご提案をしました。
遠藤:初めての依頼でしたので多少の不安はありましたが、かなりの短納期にもかかわらず、当社の強みやビジョンなどを言語化した上でデザイン案をご提案いただきました。さらに、ブラッシュアップする過程での細かい要望にも丁寧に対応してくださり、誰もが幸せに暮らせる明るい未来、そしてすべてのステークホルダーから信頼される企業を想起させるような、シンプルかつ洗練されたものに仕上げていただきました。
池田:ありがとうございます。トライトさんからこのPurposeにかける想い、熱量をすごく感じていましたので、こちらも全力でお応えしなければと思いました。気に入っていただけてすごく嬉しいです。
引き出しの多さに驚き、手厚いサポートに感激
━続いてご依頼いただいた「理念浸透ワークショップ」について教えてください。
山本:もともとは、上場を機に開催した管理職会議のプログラムとして計画を進めていましたが、初回の依頼時にご提案をいただいたこともあって、引き続き御社に相談しました。執行役員や課長・部長層など約300人が集まる会場で、新しいPurpose・Valueを身近に感じてもらえるようなプログラムにしたいという要望に対して、すぐに具体的なプランをいただき、御社の引き出しの多さに驚くとともにますます信頼が高まりましたね。
池野:当社がブランディング支援の過程で実施する「ブランドパーソナリティ規定」に基づくアプローチをご提案しました。今回、参加者のみなさまには、トライトらしさを言語化するワークとして「Purpose・Valueを体現しているトライトを動物に例えると?」というテーマでディスカッションしていただきました。このワークは、私たちが普段のクライアントワークでも実施していることでもあったので、これまでの実績をうまく活かせたと思います。
遠藤:普段の業務とは違う頭の使い方が新鮮だったのか、みんな楽しんでいましたね。参加した管理職が「部下にもやってみてほしい」と自主的に部署や営業所で実施したとの報告もあり、非常に影響力のあるワークだったと思います。
山本:当日はテイ・デイ・エスのみなさんが会場でフォローしてくださったことも心強かったですね。私たちが慌ただしく動く中でドーンと構えていらっしゃって、ワークショップは任せてくれていいからと。おかげさまで安心して進められましたし、トラブルもまったく起こりませんでした。
━その直後、女性活躍推進室を対象としたワークショップのご依頼をいただきました。
山本:当社には女性が活躍できる組織の育成を目的とした「女性活躍推進室」があり、そこでもPurpose・Valueに基づく女性のキャリア育成がテーマのひとつに挙げられていました。
池野:Purposeを意識しながら将来のキャリアやありたい姿をイメージしてもらいたいということで、まずはご自身のことを知ってもらうため、性格診断を取り入れたプログラムをご提案しました。
山本:参加者は入社5~6年目の若手が多く、ちょうど自身のキャリアに悩んでいるタイミングも重なり、自分自身について考える良い機会になったという声が多かったです。その場限りではなく、今後も定期的に受講したいといったポジティブな感想が多かったのも印象的でした。新人研修など、ほかの取り組みにも活かせそうな内容でしたね。
━その後さらに、全社員対象のワークショップのご依頼をいただきました。
遠藤:Purpose・Valueの策定から数ヶ月が経過し、認知はされてきているものの、自分事として捉えてもらったり、実践するにはまだ道のりが遠いかなという課題が見えてきた頃です。そこで管理職会議での好評を受けて、全社員を対象とした大規模なワークショップを実施することになりました。参加者が2,000人を超えることもあり、もう本当に大変でしたね。
山本:この時は、Purpose・Valueを自分自身や自分の仕事につなげて考えてもらいたいという狙いがありました。職種や年齢を問わずフラットなディスカッションができる場にしたかったので、オンラインならではのアウトプットを検討していただきました。
池田:開催数も多く、かつオンラインでの実施とお聞きしていたため、再現性の高さを重視したプログラムを設計し、事前検証と改善を行ってから本番に臨みました。開催後に実施したアンケートでは「理念を意識して行動する」と回答した参加者が開催前の2倍近くまで上昇するなど大きな反響をいただき、手応えのあるワークショップになりました。
常にピタッと寄り添ってくれて、妥協せず最善を追い求める
━一連の取り組みを振り返って、当社への評価はいかがですか?
遠藤:当初の期待を大きく上回る成果を発揮していただけたと感じています。こちらの要望に対していつも柔軟に、さまざまな選択肢を提示してくださるのがありがたいですね。ワークショップでは「既定のプログラムをあてはめる」という形ではなく、トライトの社風や課題に合わせてオリジナルの内容で考えていただけたのもよかったです。
山本:毎回「そこまでやってくれるの?」と驚かされました。決して途中で投げ出さず、最後まで寄り添ってくれるという安心感がありましたね。ツール制作では社員に体験を促すようなデザインを、ワークショップでは体験そのものをデザインするという、立体的な手法が御社の強みなのかなと実感しました。
━当社スタッフの印象はいかがですか?
山本:いいものを作りたい、いいサービスを提供したいという思いがすごく強い。だから妥協しないし、手間も惜しまず、当社のスピード感や突発的なミーティングにも柔軟に対応していただき、感謝しています。タスクの割り振りも明確で、常にピタッと寄り添ってフォローしていただけたのも助かりました。
遠藤:池田さんはヒアリングと言語化のスキルが高く、要望の拾い方が上手なので、こちらの曖昧な依頼の意図を汲み取って的確に返していただき、スムーズな意思疎通ができました。池野さんはクリエイティブな方ですがいつもフラットに接してくださり、知見を活かして毎回こちらの想像を超えるご提案をいただきました。デザインも本当に素晴らしく、意図や狙いもきちんと説明していただけて、納得して進められたのがよかったです。
さらなる飛躍を目指し、これからも伴に走ってほしい
━今後、テイ・デイ・エスに期待することは何ですか?
山本:現時点ではPurpose・Valueが刷新されたという社員の認識と理解が得られた段階と考えていますので、次は実践、その先は風土の変革が課題です。これまで同様、私たちでは思いつかないようなご提案やノウハウをいただけると大変ありがたいですね。
遠藤:ここ最近は急に依頼が舞い込んできたり、スピード感を求められることも多いので、そんな中でもしっかり伴走していただけることを期待しています。山本の言うように、これからお客様や社会に貢献していくためには、さらにレベルの高い取り組みを考えていく必要がありますので、またいろいろご相談させてください。
池田:ありがとうございます。トライトさんとのお仕事は、私たちテイ・デイ・エスが目指すビジョンともすごく相性がいいと感じます。ひとことで「デザイン」と言ってもその意味は広義にわたりますので、今回のような「仕組みづくり」もデザインの一環だと捉えています。私たち自身も楽しみながらお手伝いさせていただきますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。
<取材参加者>
株式会社トライト 執行役員 広報・渉外・サステナビリティ統括部長 山本 由紀子 様
株式会社トライト 広報・渉外・サステナビリティ統括部 主任 遠藤 綾 様
株式会社テイ・デイ・エス コンサルタント 池田 圭一
株式会社テイ・デイ・エス コンサルタント 池野 裕貴
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