トップページ事例紹介【Hyper Island受講生インタビュー】「『わかる』だけではなく、体感して『腹落ちする』ことができました」

【Hyper Island受講生インタビュー】「『わかる』だけではなく、体感して『腹落ちする』ことができました」

#人材育成

Hyper Island(ハイパーアイランド)のオープンコース(第一期)受講者 さま

2020年11月から2021年1月にかけて、日本で初となるHyper Island(ハイパーアイランド)のオープンコース(第一期)がオンラインで開催されました。今回は、受講生のお一人、ロート製薬株式会社の梅村 健さんにお話をお聞きしました。

対応内容 Hyper Island(ハイパーアイランド)のオープンコース(第一期)
期間 約2ヶ月

Hyper Islandとは

1995年にスウェーデンで設立された、社会人向けのデジタル・イノベーション・スクール。
開校以来、デジタルテクノロジーのもたらす変化を教育に取り入れ、25年間にわたり社会人向け教育プログラムの提供や、企業の戦略パートナーとしての活動をしてきました。

ニューヨーク、ロンドン、シンガポールなど世界で7つの教育拠点を立ち上げ、5,000名以上の卒業生を輩出しています。また学校運営を行う一方で、コンサルティング事業も展開しており、約1,200社の企業に対しデジタル化推進の支援を行っています。2020年11月、日本初上陸。

 

梅村 健さんプロフィール

ロート製薬株式会社に入社以来、商品企画および広告・プロモーションに関するマーケティング業務に約15年間従事し、3年前からグローバル事業、研究開発の戦略策定、企業変革などを行う部門やプロジェクトを経験。現在戦略デザイン本部に在籍。5年後、10年後に向けた製品の戦略立案等を行っている。

 

―今回、Hyper Islandのオープンコースに参加されたきっかけを教えてください。

梅村さん:もともと生活者起点のマーケティングとか、デジタルマーケティングをやっておりましたので、企業内のデータを活用した新しいビジネス設計、いわゆるDXに興味がありまして、考え方を学べないかなと思っていました。実はHyper Islandのことは、昔お付き合いのあった代理店の方に紹介されて知っていたんです。3年前からグローバル系の仕事に従事しているので、その関係で、海外に面白い会社ないかなと話していたときに、「シンガポールに、企業変革とかリテラシー全般をサポートしてくれるスクールがある」というのは聞いていたんです。そして2年くらい前に創立者のジョナサン氏が日本で講演をされたときに参加して、結構レベルが高いなという印象を受けたので、それが今回日本で開催されると聞き、受けてみようと思ったのがきっかけでした。

研究開発、マーケティング、仕組みも全部を統合してどう会社をより良い方向へ変革できるかなと考えたときに、Hyper Islandはどこか一部の領域ではなく、全体感を持って学べるコースになっていたので、俯瞰的に学べるのではないかと思い受講を決めました。 

 

―ちなみに、受講前は、ご自身や会社においてどんな課題があったのでしょうか?

梅村さん:一言でいうと、「データを利用した戦略の立て方」についてです。
データ・オリエンテッドとか、データドリブンという話はよく耳にしていたんですけど、答えのない時代の中で、どう自社にとって最適な答えを出していくか、そのためにはどうしたらいいのかというのは考えていました。データを活用して、正しそうな答えを出せるならば、どこの会社も同じようなデータを持っていたら同じような答えになるはずで。このVUCAとも言われる時代に、データを活用し、リスクヘッジもしながら新たな機会を探っていきましょうと言われている中で、データというものをどう扱って、どうスピーディーに意思決定をしていったらいいのかというのは漠然とモヤモヤしていました。

 

―今回、デザインシンキング、デジタルテクノロジー、ビジネストランスフォーメーションの3つのコース全てに参加されたそうですが、実際に受講してみてそれぞれどんな感想を持たれましたか?

梅村さん:まずデザインシンキングのコースでは、「インサイトを発掘して、プロトタイピングをしていきましょう」というワークがあり、インサイトのところは昔マーケティングをしていた頃から意識していたことなのでストンと入ってきたのですが、改めて質のいいインサイトと悪いインサイトを探るワークがあったんですけど、そこは改めて難しいということを感じました。
「How might we」というフレームワークを教えていただいたのですが、とても役に立ちました。全体を通して、使えるツール、フレームワークのインプットをたくさんいただいたのも良かったです。
 
デジタルテクノロジーのコースは結構ヘビーで、刺激的でした。たとえば、実際に自分たちでアプリのモデルを作ってみようというワークもあって。講習自体は楽しめるワークショップが盛りだくさんで良かったです。データの扱い方も、たとえば「探偵の犯人捜し」や「データ宝探し」というワークがあったんですけど、便利なツールを活用して、その使い方を理解した上で必要なデータをとってくるということを自分の手を動かしながら体感することができました。
知らないツールでも物怖じせずにまずいったん使ってみようという感覚が身に着いたと思います。世の中にはこんなにたくさんツールがあって、それを組み合わせると様々なことに使えるんだということを体感として理解できたことが面白かったです。
 
ビジネストランスフォーメーションのコースでは、包括的に、今のビジネスに即使えるツールや考え方をたくさんインプットできました。
全部印象的だったのですが、5ROOTSというフレームワークは、ビジネストランスフォーメーションを考える上でわかりやすかったです。特に我々は製造業で、バリューチェーンでビジネスを行っているので、バリューチェーン型にどうプラットフォーム型のビジネスを組み合わせるか、ということへ思考を飛ばすには非常に参考になりました。

 

―マインドセットの面においても何か変化はありましたか?

梅村さん:萩原さん(デザインシンキングのファシリテータ)がしきりにおっしゃっていた「Lerning by doing(やってみて学ぶ)」という言葉が結構ストンときて。プロトタイピングといって、アイデアをまず形にしてみてどんどん修正していくという考え方とやり方というのは、今までの仕事の仕方と少し違っていましたので、とても印象に残っています。昔は、企画や考えることに時間を割くことが多かったのですが、もう少しスピーディーに動いたほうがいいなという考え方に変わりましたね。
実は社内でも、研究開発のメンバーが新しい情報を探っていったり、アイデアを具体化するときに、「Lerning by doingって大事ですよね」というふうに声掛けをしています。

 

―すでに学んだことを実践されているのですね。

梅村さん:まさに今所属している部署が、DX推進もそうですし、製品開発につながるイノベーションをどう起こしていくかということを考えたりしていますし、「会社として保有すべきデータってどんなデータだろう」とか、「社外とのプラットフォームとかで構築してデータを取得するならどうしたらいいだろうか」みたいなことを、割と議論していたりしていますので、今回のコースで学ばせてもらったことは、目の前の仕事に繋がっていることが多いです。今後もさらに活かしていけると思います。

 

―これまで受講されてきたセミナーや研修との違いは何かありましたか?

梅村さん:ワークショップや、グループワークが結構あるのですが、組み方と内容が秀逸だなと思いました。
もちろん他のセミナーとかでもグループディスカッションとかはありますが、割とその講演に即したワークショップが多いと思うんです。でもHyper Islandは、ちょっとひねった、でも逆に身近に考えやすいものでした。たとえば、「トーストの作り方を図に示してみましょう。それを隣の人とシェアして、隣の人との違いを考えてみましょう」というワークがあったのですが、一見、なんでこんなことをするんだろうと思うのですが、考えやすい身近な例を通して、短時間の中で腹落ちしやすいように秀逸に設計されていると思いました。
 
ただ、2日間に凝縮されているので、ワークの時間は短く、その分集中力を研ぎ澄まさなければならなかったので、なかなかハードでしたね。

 

―今回、昨今の社会情勢を鑑み、オンラインでの開催となりましたが、その点はいかがでしたか?

梅村さん:本音で言えば、グループワークとかは対面のほうがやりやすかったのかもしれませんが、結果的にはかなりオンラインでも精度高く、とてもスムーズでした。オンラインだから何か欠けたものがあるとかはなかったと思いますね。これが対面だったら更に幅が出たのかもしれませんが。オンラインならでは、ということでいうと、Zoomのチャット機能をうまく利用して、タイムリーに意見をしたり、発言をするほどではないけど、チャットにだったら書き込めるくらいの粒度の話とかを書き込めたりするので、その点も良かったと思います。あと、キャラクターの問題なのかもしれませんが、私は、オンラインのほうが気にせず発言できました。
 
改善点というか、こうあったらよかったなと思うのは、もう少し受講者の方とリアルな会話ができたら良かったなということです。もしオンラインではなく、インパーソンの会合とかでしたら、お昼を食べながら受講者の方と会話をすることもできたと思うので、欲を言えばそういう雑談タイムももう少し欲しかったかなと思います。そこはオンラインならではの難しさかなと思いました。ただ、受講者の方とはSlackでチームルームを作って今でもコミュニケーションを取り合っています。

 

―Hyper Islandは、どんな方にお薦めできそうですか?

梅村さん:ビジネスをされている方ならどなたでもお薦めできる講座だと思います。現場で働かれている方も、マネジメントされる方も、どちらにも通ずる話だと思います。実際に参加されていた方は、デザイナーの方とか、プロデューサーの方とかいろいろな職業の方がいらっしゃいました。

 

―受講に一歩踏み出せない方や、迷われている方もいらっしゃると思うのですが、何かアドバイスやメッセージをいただけますでしょうか。

梅村さん:先ほどとも重複するのですが、Hyper Islandのコースでやっぱり良かったなと思うのは、短い時間の中で、「体感としてわかる」ところまで持っていってくれるところだと思っています。座学とか講演会とかでは、聞いてその場で、「なるほど」とわかった気になるけれども現場に戻ると「あれなんだっけな」となることも多いと思うんです。でもHyper Islandではワークショップなどを通してその都度腹落ちして体感することができ、そのときの感情も含めて記憶に残るので、なかなか忘れにくい講座になっていると思います。座学は座学で、いろいろなセミナーや講演もあると思いますが、短期間でぐっと腹落ちまで持ってくるというところではHyper Islandはすごくワークすると思います。ぜひいろいろな方に受講していただきたいです。

―本日はありがとうございました

Hyper Island Japanでは、受講生を募集をしております。ぜひ、以下のリンクよりご覧ください。
https://www.tds-g.co.jp/hij/action_learning/
 
無料オンライン説明会も開催いたします。ぜひお気軽にご参加ください。
https://hyperisland-japan.connpass.com/

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